"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

コロナの煽りを受けたくすりや

緊急事態宣言も解除されようとしている今日この頃ですね。

さて、今回のコロナ騒動で「医療現場のひっ迫」がクローズアップされています。

たしかにコロナ騒動で私の勤務先でもマスクが週1枚になったり(いまは1日1枚に改善しましたが…)、手袋がない、消毒薬がない(アルコール手指消毒薬が入ってこないのでまめ太も一斗缶入り無水エタノールを精製水で80%に希釈して病棟に配布しましたよ!)など影響は受けておりますが、

くすりや、仕事がめちゃくちゃ暇になった

というのも、コロナ対応部署は慌しいですが、

・外来患者の削減(厚労省が電話診療を許可したり、来院頻度を減らすため長期処方をしている)

・入院患者の削減(新型コロナ患者が入院したり、自宅待機になる職員が出るかもしれないと想定して)

・手術数の削減(基本的に悪性のもの以外はできるだけ延期)

ということで

そもそも病院に患者がおりません!

商売あがったり状態のくすりやでございます…(ちなみに新型コロナ患者はほとんど薬の処方が出ないです。特に若年層は)

そしてついに、

「処方少なくて暇みたいだから、休日勤務の時間を減らす」となりました…

要するに

休日手当が減ります→収入減\(^o^)/オワタ

まあ、時給として減らされるわけではないのですがね…

ちなみに新型コロナ患者を受け入れ体制をとっている病院はどこも経営が厳しいと思います。コロナ対応のため外来、入院、手術患者を減らし、本来入院のベッドはフル稼働に近いものが大量に空けている状態ですからね。病院によっては今回のコロナ騒動で月給やボーナスが減額されたところもあるそうです…

飲食店などの自営業や観光業の方の収入減が取りざたされていますが、一見忙しそうに見えている病院業界も結構な収入減です。

緊急事態宣言解除でみんなが外出し始め、子どもたちが学校に行き始めると再び流行するのか、それとも6月という季節柄だったり、新しい生活様式が効してそうでもないのか、ポンコツレベルのまめ太には予測不能です。ただ1つ、ポンコツなまめ太でも言えることは、

地方で新型コロナがクラスター発生し流行すると、ほんまにやばい

(※田舎者まめ太の独断と偏見です)

地方はそもそも病院数が少なく、さらにある程度の規模の基幹病院となると大学病院や県立病院(今は独法化が多いからこうは呼ばない?)などに限られます。そういった病院は感染症指定医療機関にもなっていますが、がん拠点病院や三次救急など県民にとって「最後の砦」に普段からなっています。そういった病院がコロナであふれてしまうと急に大怪我をしたり、脳卒中心筋梗塞になっても対応が難しくなってしまいます。里帰り出産も色々言われていますが、地方の周産期センターNICUはそういった病院に大体設置されているので、新型コロナの妊婦や新生児が複数出てしまうと他の子たちを別の病院に転院させる必要がでてきたり、そもそも受け入れができなくなったりします。

ちなみに地方は民間病院や小規模病院はコロナっぽかったらもう感染症指定病院にすぐ回したりしますw(まあ、マンパワーとか経営とかいろいろあるんでしょう…)

要するに県民みんな\(^o^)/オワタになります

 

こればかりはどうしようもないので今流行の「アマビエ」さまにお祈りしようかしらと思いますが、実は最近まで「アマエビ」だと勘違いしていて頭の中にお寿司の上にのっているエビが浮かんでいる大馬鹿者のまめ太なのでした。。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!