"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

【もう】イトラコナゾール錠にリルマザボン混入【終わりだね】

小林化工が製造したイトラコナゾール錠にリルマザホンが混入していたという事件が起こり、多数の健康被害が出たという報告が出ています。


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この事件は報道で知っていましたし、多くのくすりやブロガーが記事にされていらっしゃいますね。ただ、沼の底病院では採用されていないため詳細な情報を得ていません。基本的に自分はホントのことしか記事には書かない、実体験を中心に書く方向性なので病院から情報を得てきないこと(なお、この事件で回収がかかったが思うように回収できていないので新聞広告に載せた。もしかしたら病院にも問い合わせが来るかもしれないという連絡は受けています)を記事にしていなかったのですが、死亡者が出たとの報道がされたので書こうかなと思います。

 

まずこのイトラコナゾール錠はジェネリック医薬品で、販売はMeijiSeikaファルマ(お菓子やさんのグループ会社です)、製造を福井県あわら市の小林化工が行っていました。事件の概要は小林化工のホームページやニュースを見てください。

 

まず、ジェネリック医薬品は小さい工場(会社)で製造されることが多いです。これはジェネリックは儲けが薄いためです。あとは原薬が海外で製造されていることもあります(ただこれは先発医薬品でも原薬が海外製造というのはあります)。そのため今回のコロナもですが、ひとたびアクシデントが起こると製造がストップ‥なんてことはよくあります。何の薬だったかは忘れましたが、工場が爆発してしまったのでもう製造中止なんてのもありましたね‥なので供給が時々不安定になったりします。

 

今回は一体どういうきっかけで健康被害や別薬剤混入が判明したのかは報道ではわかりません。また健康被害、死亡者が今日の時点で1人出たという報道もされていますが、因果関係も調査済みなのかは謎です(病理なり司法なり解剖したのかしら?)

 

今回の一件でジェネリック医薬品の信頼は地に落ちたでしょう。元々今年頻発した日医工の自主回収騒動でくすりや達はうんざりしていましたが、これで一般の方も「ジェネリック=粗悪品」のイメージがついてしまったと思います。

 

徹底した原因追及をしていただき、公表していただきたいですね。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!