"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

私が研究を続ける理由

時々記事にしているように、自分は臨床を生業としている(まぁ、ポンコツレベルだけどw)、と同時に今も細々と基礎研究を続けています。その理由をお話ししようと思います。

 

 ①未体験ZONEに足を踏み入れてみたいから 

 

基礎研究は(実験手技はルーチン化されているかもしれませんが)基本的には誰もまだ発表していないことをするものです。そのためには先行論文を探して読んだり、(知識があったり技術を持つ)色んな人に協力を求めます。もちろん、臨床でも論文に基づいた治療などもあるでしょうがどちらかというと添付文書上は、ガイドライン上は、経験上は‥など先行に乗っ取ることが多いかなと思います。たいていはこれで業務は成り立つのですが、今年はそうでもないことが起こりました。そう、新型コロナの流行です。人類の未体験ZONEに達しました。ルーチンの型通りの業務しかできない人間なら未曾有の状況にどうしようどうしようとなるでしょう。普段から未体験ZONEに対するapproachをしていればたとえ臨床に対してでも応用が効くのかなとこの1年で思いました。まぁ、まめ太は臨床でのコロナ関係の仕事は一斗缶エタノール量産、コロナ患者の調剤でアビガンやらレムデシビルを触った、玄関前で「明らか発熱してる人はいませんかぁ~」と案内したくらいなんでなにも役立ってないんですけどね笑w

 

②薬剤師ではない自分になれるから

 

最近は医師×不動産経営。医師×投資という感じで本業以外の不労所得を確保するのが流行ってるそうですね。別に研究は不労所得でもないどころかむしろお金かかってるので少し意味が違うかもしれませんが‥。

病院で薬剤師してます、○○認定薬剤師取りました、△△学会で今度ポスター発表します‥なんだかんだ言って「薬剤師であって、それ以上でもそれ以下でもない」。薬剤師は薬剤師のままです。しかし、基礎研究の世界へ行くと(分野にもよりますが)医者や歯医者の医療系有資格者からPhDの特に何も資格をもってない研究屋さんまで様々です。そして、病院では絶大な存在感を示す看護師がほぼいません(ゼロではないだろうけど)。臨床ではチーム医療とかなんとかなんとか言ってても結局医師の指示に従うのでヒエラルキーが生じますが、研究では"でもそんなの関係ねぇ!!"業績があるかどうか、役職とかですよね。職種抜きで、ある意味フラットになれます。また、研究者の自分という一面を持つことによりたとえ医者など医療関係者と話す場面になっても「研究者のまめ太」のように「くすりやまめ太」とは違った関係性を築くことができるのではと思います。事実、Laboに入ってからは普通に仕事していたら出会えないであろう色んな人と出会うことができました。

 

③ひまだから

 

最初の自己紹介も時々書いている「モテない女日本代表選手」ですが、要するに独身女ってひまです笑。だって同世代が結婚して‥子どもが‥と人生の山場を迎えて盛り上がって盛り上がって楽しくて仕方がない時期に"無"なんで笑。しかも今はコロナなんでうろつく気にもなりませんし笑。

先述したように基礎研究なんてしてもお金になりません。お金になるのはコロナの特効薬作ったとかそういう会社絡みくらいです。むしろ諸々払って出費してます‥。業績残したって所属先の実績が増えるのとただの自分の自己満足笑。要するに「ひま」だからできるんです。今日の夕飯どうしようとか、子どもの保育園とか考える必要ないから笑。いまもネバーランドの住人です。

 

元々、もう一度研究をしてみたかったんですが、もしお相手がいたら確実に今のLaboには入ってなかったと思います。相手の理解云々もあるでしょうが、それ以上に相手とニャンニャンするほうが楽しいに決まってるから笑。人間臭い回答ですみません、でも事実そうだと思うんで。

 

研究の世界に戻ったとき「もうキミは結婚できないよね」と言ってくる職場の人間や明らかに「誰にも相手にしてもらてないかわいそうな子」と鼻で笑う大学の同級生とかいましたが笑、まぁ途中で死なない限り40歳なり50歳なり年取る日はやって来る。振り返ったとき、「いい時間の使い方をしたな」と思えればいいかなと思って、明日からもしぶとく「ひまつぶし」しようかなと思います。とか言いつつ家族はあまりよく思ってないけどね。

 

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