"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

病院見学はお早めに!

薬学部5年生の方はそろそろシューカツが気になる季節になって来たかと思います。

病院を考えている人、とりあえずまんべんなくどうしようか検討している人など色々かと思いますが、以前からまめ太がオススメしているのは

「百聞は一見に如かず、とりあえず見学に行きまくれ!」

です。詳細はマメナビシリーズや「がくせい」カテゴリーの過去記事をお読みください。(少しだけ貼っておきます)

 

kusuriya-mameta.hatenablog.com

 

見学に関して今年の注意点ですが、コロナの影響で病院が立ち入り制限している場合があります。

通常は電話するなりでアポを取れば学生なら普通に見学させてもらえたり、見学会を開催していたりします。しかし、オンライン見学会しか開催していない、院長の許可が見学に必要など病院ごとに対応が違う可能性が高いです。できる限り早めに「見学しまくり」に行きましょう。

 

見学のポイントですが、ぶっちゃけ病床数や認定や専門を取ってる人が何人か、何を取ってるかはホームページがあればそれを見ればわかります。見学ではもっと踏み込んで、

 

①中央業務(調剤など)と病棟業務を両方同時にやっているのか、完全分業制か

②離職数、年齢分布

③女子学生で腰かけ就職ではなく子どもができても続けたい場合は、育休や時短が何歳まで取れるか。主婦層はいるのか、どういう業務をしているか。

 

あたりを聞いてみるのがいいと思います。

 

①中小規模なら「みんなでなんでもかんでもこなす」というパターンが通常でしょうが、大病院になると部署を分けていることが多く、中には完全分業制をしている病院もあります。病棟になかなか行かせてくれない‥などの可能性も。(個人的には)長期スパンで勤務するなら分業でもいいかもしれませんが、そんなに長く勤めるかどうかわからない(特に女子学生)場合、一通りの業務をやらせてもらえる病院でない場合はその病院を辞めたら全く使いものにならないかも。。また、個人的な意見ですが、大規模病院でも中央業務とその他の病棟業務をバランス良く回せていない病院は組織的に問題がある可能性があります。注意しましょう。

 

②当たり前ですが、やたら人が辞めるところというのは「何かある」可能性が高いです。また、入って数年の若手かいっそ年配しかいないところは「キツすぎて入りたてのぺーぺーか、耐え抜いた老人しかいない」のかも。どうにせよ、中堅層がいないのは注意したほうがいいかもしれません。

 

③子どもがいてもずっと続けたい場合は、後々揉めないようにいっそ最初から制度をチェックしたほうがいいんじゃないですかね。あ、モテない女日本代表選手なんで知らんけどw🤣ちなみに周囲を見ていて思うのは、時短勤務が3歳までしかできないのはわりとムリゲーです。もちろん、元々の勤務形態(当直の有無)にもよるでしょうが。やはり小学校に上がるまでは定刻に帰れる、できたら当直したくない‥その辺をすり合わせたほうがいいです。「そんなこと、学生が見学に行っていきなり聞いたら煙たがれそう‥」と思うかもしれませんね。たしかに、お正月に放送された逃げ恥続編でも権利の主張が激しいお妊婦さまやモンスターワーママがやり玉にあがっていましたが、所詮学生の質問なんてそんなに気にしていないですし、「認定も取ったりしたいのでできるだけ長く勤めたいと考えておりまして‥」と前置きすればそこまで印象は悪くないのでは?と思います。

 

簡単に3点を挙げましたが、これらに限らず「気になることはどんどん質問」しましょう。もし、可能であれば3~5年目くらいの職員に「この病院、働いてみてどうですか‥?」と話せればベストですね。なぜ3~5年目かというと、入りたての新人は「まだ右も左もわかっていない」、10年選手になってくると「そもそもこの病院が気に入っていて長居している」のであまり話す意味がないです。

 

2020年はコロナの影響で(特に調剤薬局において)外来患者が激減したと言われており、「気に入らなければ転職すればいいや」の時代はとうに終わったと思います。そもそも新卒で敢えてJOKERを引きにかかる必要もないと思うので、納得のいく就職を決めて下さいね!(質問のある学生さんはコメント欄にどうぞ)

 

今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!