先月、パキロビットパックというファイザー製の新コロの飲み薬が爆誕しました。
添付文書(by PMDA)
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/62501B5X1020_1_01/?view=frame&style=XML&lang=ja
新しいモノ好きの沼の底病院。「調剤してみたレポするんだろー」と思われた方。残念ですがまだ沼の底病院には入荷しておりません。が、事前説明会は既にありました。
簡単に言うと1日2回(1シート1日分)、5日間薬を飲みます。1回分はニルマトレビル2錠、リトナビル1錠を飲みます。ちなみにリトナビルは昔からあるHIVの薬です。
この薬の厄介な点は、
①腎機能によって用量調整が必要。
②相互作用多すぎ。
①ですが、腎機能がよろしくない患者さんはニルマトレビルを1錠に減量します。えっ、どうするのかって?そんなの「くすりやが1錠抜いて払い出し」ですよw
なんつー原始的w
沼の底病院では抜いた薬は廃棄するというルールで話がまとまりました。けれど、赤いおくすりラゲブリオはとにかく途中で中止して返品がきていました。どうするんですかね、返品されても1錠抜かれていたら次に腎機能低下患者がくるまで使えませんが??貴重って騒いでるおくすり、ボツにするんですなね?
kusuriya-mameta.hatenablog.com
②ですが、おっそろしーい数の薬が相互作用を起こします。
https://www.hosp.ncgm.go.jp/phar/140/20220210.pdf
↑国際医療センター病院のデータです。
これねー、併用禁忌は「使うな!」って言えるけど、併用注意ならどうするんすか??ってなるわけです。また、新コロなんて急に入院するから普段何のんでるかなんてわからなくて「あっ、そーいやこんなの飲んでた(テヘペロ)」なんて後だしジャンケンされる可能性もあるわけです。また、服用中は中断するとしても、元々飲んでいたら体内からの消失の半減期はどうとらえるのか、またパキロビットパック終了後に相互作用のある薬を復活するときのタイミングは‥?など事前説明会ではまめ太はそこのところ、組織としてどう対応する方針ですか?と質問しました。以下、管理職からの返答。
「併用注意ゎ‥医師に注意するッ!!」
「半減期とかゎ‥薬剤師の腕の見せどころッ!!」
‥‥いやー、やはりこういうことは組織としての方針を事前に決めておかないと人によって見解がバラバラになって混乱を生じませんか??もう🐴🦌としか言いようねーわw
そういった混乱が生じております。不思議なことにテレビではラゲブリオはやたら都会のクリニックや調剤薬局の配送が特集されていましたがパキロビットパックはお目にかかりませんね。人気ないのかしら?
そして最後に、ファイザーよ。
スマホでサイト見にくすぎるんぢゃ!!!どんだけ文字化けかよ!!!
※実際に入荷したらまたレポするかもね?
今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!