【WARNING!!】
※今回はやや炎上ネタです。不快な方はスルーでどうぞ。
1/29号の週刊ダイヤモンド、お手に取られた方もいらっしゃるかもしれません。まめ太も購入しました。ええ、田舎者なのでゾンアマでですがw
薬剤師過剰問題、リフィル処方箋、日医工ショック、薬学部乱立…わりと多様な内容が書かれていました。興味のある方はAmazonでどうぞ。
さて本題。ときどき「薬剤師が足りない!」なーんて言われています。この週刊誌にも載ってましたが、「薬学部がない都道府県」「誰も住みたがらないクソ田舎」が不足していると。まぁ、これはあながち間違ってはいません。確かにこれもあるんですけど、本当の理由は別にあります。
それは、
女の薬剤師が辞めなくなったから。
これが真実です。
※薬局のことはよく知らないのであくまで病院の状況について書きます。
むかーしむかし、私たちの親世代の頃の薬剤師は「薬剤師免許は嫁入り道具の1つ」くらいの場合もありました。だから大学卒業と同時に結婚して1度も就業経験のない人もフツーにいたし、いわゆる腰掛け入社(就職)も多かった。また、病院はいまでこそ〇〇病棟加算だァなんていってお金を巻き上げられるから薬剤師の定員が多いですが、昔は調剤しかしていなかったので人数定員が少なかった。さらに、公立病院はガチの公務員だったので採用も毎年あるとは限らない。そこで大学を出たばかりの「腰掛け非常勤」の若い女の薬剤師が沼の底病院でもかなりいたそうです。その子たちは「〇〇病院で薬剤師してましたッ!」という肩書を手に入れたらさっさと結婚して去っていったそうです。また、正社員で入職しても結婚したり子どもができるとフルタイム勤務や当直が厳しくなって辞職していました。
しかし、ときは流れ…国の方針もあり、「育休バンバンとれます!」「時短勤務できます!」「子どもが〇歳までは当直免除!」なーんてあらゆる待遇改善が行われました。
その結果として、「調剤薬局でパート薬剤師なんかするより、正社員で福利厚生使いまくるほうがずっとラクでお金もいいよね!」となり(転居など物理的な理由がない限り)誰も辞めなくなったのです。
たしかに、国の方針により働きやすい環境になりました。一部の人にとっては。
休職しても、時短勤務しても、当直拒否しても、組織にとって欠員ではないんですよね。ということは定員を満たしているので新規採用によって人員を増やせないんです。
そう、他の人がその分肩代わりしなければいけなくなったのです。
数年前から法律の規制が緩和され、育休職員がいると派遣職員を雇えるようになりました(日本調剤グループが有名ですね)これはかなりよかったですね。育休代替職員なんで募集しても誰も来ませんので。小規模の薬剤部で休職されると人数的にかなり大変です。ただ、派遣職員を雇うのはメチャクチャコストがかかるそうですが…
…とまぁここまで書くと「モテない女日本代表選手の僻みだろ!」なーんて思われるでしょう。まぁ、それも真実なんですがw、「正式に」制度を使ってるならいいんですよ。というのも育休なり時短なりを取得すると給料が減らされますし、査定も下がります。まぁ、勤務してないんですから当然です。なので(正式に)制度を使っている人は病院が提示した条件を使い賃金を減らすということで合意しているのでいいでしょう。問題はフルタイム勤務の人です。フルタイム勤務にも関わらず子どもがいることを理由に「私、当直したくないんで」「休日は入らないんで」といって他の人にさせる人。
…それはアウトじゃね?
いや、賃金満額もらってるよね?採用の条件にも当直勤務、休日勤務ありって書いてたよね?病院が認めた正式な手順で勤務時間を減らしているならいいですが、それって自己都合ですよね?しかも、いままでは全員に対し当直や休日勤務を割り当てていたのにあるときピタッと"入りたがらない人"にそもそも割り当てなくなったんですよ。すると某日「ワタシってー配慮してもらってるんだぁ(はぁと)」との会話。いや、配慮じゃなくて他人に押し付けるのわかってるからもうめんどくさくて最初から排除したんだろw!つか、排除する管理職も病院の採用条件を逸脱し公平性に欠ける対応なのでクソとしか言えませんがw
しかも不思議なことにそういう人に限って、
ワタシは〇〇の認定を維持する業務しかしたくない!
ワタシにも病棟の担当持たせなさいよ!
ワタシにも認定が取れる研修行かせなさいよ!
それってパワハラ?上に言ってやる!
いやー、なんなんですかね笑。
こういう人、子どもが中学生になったら当直や休日勤務する気は本当にあるんでしょうか…「子どもがいるから…」って言って大学生の息子とかだったらもはやコントですねw
話がずいぶん逸れてしまいました。医学部の女子入試差別問題とわりと似ているかもしてませんが、病院側としては女薬剤師を採用するメリットはぶっちゃけないです。妊娠すると抗がん剤調製させられない、育休、時短、当直したくない、休日出たくない…というわけで小規模病院なんかだと採用が不自然に男に偏っているところもあります(あくまで採用時点なので医学部女子入試差別問題よりはかなりマシですね…)
以前は制度が整っておらず離職者がいた→新規採用ができ、欠員補充できた。しかし、いまは辞めないので欠員にならず人員が補充できない。また、頭数には入っているが時短や当直休日なしで労働力が落ちる。→薬剤師不足ゥゥ!!というカラクリです。
「じゃあ、子持ち女薬剤師が悪いのかよ!」
それは違うと思います。さすがにモテない女日本代表選手のまめ太もそこまでクズではありません。
雇う側の問題です。
労働力が下るような制度を作るのなら、効率的に業務が回るように改善すべきです。以前と同じようなやり方をしていてもダメですよ。無駄な業務は無くしましょう。また、免許がなくてもできるような作業をどんどん補助員のパートさんにさせたり、アウトソーシングもいいんじゃないですか。これ、わりといいこと書いてたので貼っておきます。医者の話だけど。
医師の働き方改革事例|時間外労働100時間の産婦人科で残業時間を半減|医師のキャリア情報サイト【エピロギ】 (dr-10.com)
「ワタシ、あれもこれもしないから」ではなく「これはできます」とできることを積み重ねていき、全員が公平に労働できることが重要だと思います。当直だって平日のど真ん中は難しくても金曜や土曜ならシンママでない限り旦那いるから見てもらえますよね。優先的に都合の合う日に当てるなど雇う側もそして周囲も柔軟に対応して歩み寄りが必要かと。
国に言われて制度を作りましたハイおしまいではなく、いかに現状とすり合わせて運用していくかをもっと考えるべきですね。
今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!