"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

窓のない世界

病院の薬剤部ってどこにあるかご存知ですか?

むかーし院内処方が主流で、診察代を払ったら、電光掲示板とにらめっこして最後に薬をもらって帰る…の時代なら知っていたかもしれませんが、院外処方の今のご時世、知らない人が多いのではと思います。

答えですが、大抵は1階のすみっこか、地下にあるところが多いです。(もちろん、夜間の急患の薬の扱いによっては目立つところに窓口があるところもあるかもしれませんが)

要するに、

日が当たらない場所です\(^o^)/

地下なんぞ窓がありませんよねwうちは1階でいちおう窓はありますが、日当たり最悪の上、そもそも窓を開けることを想定していない設計なので換気もなにもありませんw三密(^^)オワタw「働けば働くほど夏、美白!」なんてブラックジョークもよく言ってます笑

二重窓のイラスト

 

実は薬剤部に関わらず、病院には窓がない部屋が多いです。手術室、ICU…NICUなんかも場所柄そんなに日光は入れないですね。もちろん、そんなに院内に詳しいわけではないので他にも窓のない部屋はあるかもしれません。「病室なら日が当たるよね!」と思われるかもしれませんが、窓際のベッドなら当たりますが、通路側のベッドだと最近はプライバシーの観点からカーテンを閉めていることが多いのでそれほど日が当たらないです。ちなみにドラマでは主人公が屋上でたそがれているシーンをよく見ますが、実際は安全上の観点からありえません。古ーい病院は屋上に洗濯物干して…もあるかもしれませんが、近年はクリーニング業者が入っていますしね。

 

さて、先日東京の空をブルーインパルスが医療従事者への感謝を込めて空を舞いました。まあ、田舎者まめ太には関係がないので身の回りでも全く話題にならなかったのですがw

「窓のない世界で働いてる人が多い医療従事者の中で、これを見ることができた人は一体どのくらいいたのだろう」

と思いました。ICUなど重症部屋には窓はありませんし、そうでないところで働いていても、一瞬で飛んでいく戦闘機を見ようと思うとあらかじめ待ち構える必要がありそうです。きっとあの日、見ることができたのは「ここは私がみておくから、見に行ってきなよ」と誰かの配慮で持ち場を離れることができた人か、そもそも暇な人かどちらかだったんじゃないかな…と勝手に思いをはせた、東京の空を見上げることすらできない田舎者のまめ太なのでした。

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