糖尿病はその名の通り血糖値が高い病気‥なのですが、薬物治療をするにあたり「低血糖」にならないことが重要です。低血糖時の対策としてブドウ糖摂取がありますが(なのでブドウ糖の粉やタブレットを渡してたりしますよね)
意識もなくなるほどの重症低血糖時はもはやそれも無理なので、今までは「グルカゴン注射」をして下さいでした。メーカーのホームページです。
https://www.eapharma.co.jp/patient/products/glucagon/
‥シロウトには無理ぢゃね？？いやぁ‥くすりやでも注射の調製はケモのミキシングで慣れてないと難しいですが、シロウトで、しかも目の前で倒れている相手を見るとバイアルから抜き取ってなんとかなんとか‥‥動揺してしまいますよ。それにごく近い近親者なら事前に手技の説明を受けて、おもいきり注射せよなんてのも可能かもしれませんが、ともだち以上恋人未満レベルの人間関係だと現実的に難しいでしょう。
そこで昨年10月、バクスミー点鼻粉末剤が発売されました。
https://www.diabetes.co.jp/hcp/baq/product-features
バクスミーを沼の底病院は数ヶ月前に採用しました。（外来患者でも場合によって院内処方をしますが）1度だけ処方を見たことがあります。ただ、この薬はかなーり使用期限が短いそうで、うちの薬剤部では事前に医者から連絡がないと購入していなかった気がします。
低血糖と高血糖、どちらも危険ではあるのですが、高血糖で病院に運ばれても生きて帰ってこれる可能性は高い一方、低血糖はナメてかかるとあの世行きになります。点鼻薬なら緊急時でも使用しやすい気がします。この薬が今後普及するのかどうか、くすりやとしては行く末が気になりますね！
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