※今年の話ではありません
とある真夏の夜、当直中に出たものは‥
お化け!
…ではなく、
乾燥まむし抗毒素!
マムシに噛まれた患者さんが運ばれてきたようです‥( ^^)
救急科ローテ中の研修医が取りに来て渡したのですが、「もうね、めっちゃ腫れて脚パンパンですよ~」と言われ、カルテを見たらオジサンの脚が腫れ上っていました‥どうやら夜、勝手口から外に出たらサンダルにマムシが潜んでいたようです。
うちの病院にはまむし血清は2個しか持っていないので、翌朝に担当者に頼んで発注かけてもらうのを忘れないようにメモ書きしておきました。
ハイ、画伯参上w
翌朝、これを見た発注担当者、
「当直中にリアルヘビが出たのかと一瞬思った~w」
他にも、草刈りをしていて、軍手の上からマムシに噛まれたオバチャンも見たことあります。田舎ではときどき蛇に噛まれる人がいます。
まむし血清は「ウマに投与して作って‥」高校生物で習ったアレですが、まめ太はJKの頃のお勉強は忘却の彼方なのでここで説明するのは割愛します。。ちなみにマムシに噛まれたら必ず血清投与が必要とは限りません。まむし血清を処方したけど結局使わず返品されたケースも遭遇したことがあります。なお、高校生物でウマ血清は一生に一度しか使えない(免疫反応‥)と習いましたが、ステロイドを併用すれば2回目も可能のことがあるそうな。
セファランチンは経験上使われることが多いです。ただ、あまりエビデンスはないそうです。まめ太はセファランチンを処方しているケースに遭遇したことはありませんが、「昔、田舎の病院にいた頃、マムシに噛まれた=セファランチン処方だったな~」といってる先輩はいました。
※実際の処方例に当たったことがないので、散薬、注射を処方するのだったらスミマセン。
沖縄の病院ならハブに噛まれた!とか来るのかな‥?( ^ω^ )
ちなみにマムシ以外ではヤマカガシも毒を持っています。しかし、ヤマカガシの血清は未承認薬のため国立感染症研究所、ジャパンスネークセンターなどごく限られた研究機関しか持っていません。ヤマカガシは顎の奥のほうに毒牙を持つため昔は毒を持っていないと思われていたそうです。それ以外は本州では野生の蛇で毒を持つものはいないようです。
今年の夏は7月があまりにも雨続きで夏らしくなかったですね。立秋もすぎ、ヒグラシ鳴くこの頃、そろそろ草刈りでも‥される田舎者の皆さんはくれぐれも蛇に気をつけて下さいね!まむし血清は持っていない病院も多いですよ‥!(※田舎なら意外と小規模病院でも持っているけど)
それと、草刈りの時には怪我に気をつけて下さいね。先日、草刈り中に転んだ拍子に草刈り機で指が‥取れてしまったオジサンが運ばれてきました‥‥((( ;゚Д゚)))
‥まぁ、都会の人には関係ない、田舎者のお話でした(´・ω・`)
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