最近、「50代でコロナ重症者」という話をよく耳にします。それ以外にも50代で亡くなったニュースが流れると「まだ若いのに・・・」と言われますよね。「人生100年時代！」「老後2000万円必要じゃ～！」なんてことは耳タコな世の中です。
じゃあ50代って若いの？
歴史上の偉人（※日本史に限る）の寿命を見てみましょう。年齢は大体です。
藤原道長；62歳。糖尿病（わりと有名な話）
足利尊氏；52歳。背中の腫れ物
宮沢賢治；37歳。肺炎
もちろん長生きの人もいますが、超超有名人でこれくらいなので一般ピーポーはもっと短命でしょう。
「医学が進んだおかげで平均寿命は伸び男女とも80歳超え。50代はまだまだ現役じゃ～ワッハッハ～」
じゃあ、モテない女30～40代、独身、子なしは？
「BBAじゃBBAじゃ！●水腐るってどこかの歌手言ってただろ～！」
「だって医学が進んでも人間のカラダは変わらないからさ！適齢期逃してらぁ～！」
「医学が進んでも人間のカラダは変わらない…じゃあ50代～も本来は昔と変わらないんじゃなくね？？」
「…いやぁ、だからそれは医学が進んで…」
医学が進んでも人間のカラダは変わらないからモテない女はゴミカス扱いなら、昔は人生50年くらいしかなかったのなら今の50代も若くはないのでは？？
医学のチカラがなければ人間は50年くらいしか生きられなかった。それがあくまで医学の進歩でそれ以上に生き延びているだけなのだとしたら…50歳以降って本来以上に生かされているあくまで「おまけ」みたいなものじゃないでしょうか。
私が幼少期の頃はがんになると50代でも普通に亡くなっていたように思います。その頃はオプジーボのような免疫チェックポイント阻害薬もなかったし手術の術式も限られていた。でもあれから20年30年たってがんになってもその後の人生が続くようになったり、白血病になってもオリンピックに出場できるようになった。医学の進歩が人間を生かすようになった。
今回の新型コロナは人類にとって未だ未知の部分が多い。「まだまだ若いぜイェーイ」なんて思いがちだが、「40代重症」「50代死亡」は何も特別なことではない。未知だから打つ手がなく、せいぜい人間が本来寿命を迎えていた50歳を超えて生かすのが難しいのも当然の流れなのかと。もちろん他の病気でもすべての病気を現時点の技術で治せるわけでもないしね。
あまりにも人を”生かせる”ようになってしまったゆえ、本来の人間の寿命を忘れがちな今日この頃。そう思うと「50代死亡」のとらえかたも変わってくると思います。
結論；モテない女をゴミカス扱いするのはやめよう（結局そこ…）
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