"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

【ロキソプロフェン】続・カロナールってバカにされてるよね【イブプロフェン】

先日、「カロナールじゃ~!カロナールじゃ~!」とドラッグストアで品薄になってる件について記事を書きました。結構、たくさんの方にお読みいただいているみたいです。こんなショーモナイ記事にありがとうございます。

 


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kusuriya-mameta.hatenablog.com

 

 

さて、6月末にこんなニュースが。

NHK報道〉

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013101541000.html

 

厚生労働省は、接種後、発熱などが出た場合に服用できる解熱鎮痛剤の成分を初めて示しました。」

 〈厚労省ホームページ〉

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0007.html

 

‥‥‥( ゚Д゚)

えっ‥じゃあ今まで「カロナールじゃ~!」は公式見解じゃなかったのかよ!!!

 

 

しかも「アセトアミノフェン・ロキソプロフェン・イブプロフェンなどがあり」

‥ということはつまり「など」なのでこれら3つ以外でもアリって含みまであるのかよ!


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要するに「カロナールじゃ~!」「薬なんて飲んだら効果が薄れるから耐えるんじゃ~!」は非公式な勝手な想像の域だったみたいですねw(誰が言い出しっぺ?)

 

まぁその報道の後、マツ●ヨに行ったら相変わらずアセトアミノフェンの商品だけ棚が空でしたがw


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ということは、「自分に合った」薬を使うことが大事そうですね。せっかくなので想定問題集でもやってみようと思います。よければお付き合い下さい。

 

 

 

Case1.

「2回ワクチン接種したらワ●ミが生ビール無料なんだよ!ヒャッハー!」とワクチン打った帰りに飲んで帰るwその夜、発熱したのでカロナール飲もうっと!

XAXZ56 日本全国酒飲み音頭 バラクーダー (1979)2002・191129vL HD ...

 

ただちに影響はないかもしれませんが、アルコール×アセトアミノフェンは肝臓によろしくありません。帰り道に一杯引っかけるのはやめましょう。

 

 無関心だからただちに影響がないと言われても怒らない日本 : kimama CLUB

 

Case2.

ジジババさんカロナールよりロキソニンのほうがよく効くと思うから飲んじゃお!」

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ただちに影響はないかもしれませんが、ロキソニンは腎臓で代謝されます。腎機能に自信のある人はいいですが、ジジババさんは腎機能が下がっていたり、複数医薬品を常用(ポリファーマシー)している場合は気をつけましょう。

 

無関心だからただちに影響がないと言われても怒らない日本 : kimama CLUB

 

 

たかが解熱鎮痛薬、されど解熱鎮痛薬。他にも言い出すとキリがありませんが、使い慣れた薬がいいですね!

 

‥‥って、普段元気で薬なんて飲まない人は慣れてるもクソもねぇよ!!( =^ω^)ですけどね。

 

 

 

さて、なぜこんなに厚労省の公式見解を強調させていただいたかというと、「すべては厚労省が決めたルールに従わなければならない」からです。

 

通常、薬は添付文書という公文書に基づいて処方、調剤します(なお、添付文書通りでないのもありますがそれは適応外使用云々になってきます)。また、様々な治療指針も厚労省の見解に基づき、そこから各学会等がガイドラインを策定し治療方針に結びついていきます。そもそも医療系資格は「国家試験」に合格しなければいけません。つまり「その国家に認められる」必要、すなわち国の(医療の)見解を理解し、OKがもらえないといけないのです。だから海外の免許は使えないのですね。

 

たまにこのブログでは千と千尋の神隠しの画像やネタを使っています(沼の底とかね)。私が個人的に千と千尋の神隠しが気に入ってるからなんですが笑。といっても超絶人気だった公開当初は見たことがなかったんですよ。クッソ田舎は徒歩圏内に映画館なんてなく、親は映画の趣味がない(父は映画館で爆睡する人種、母は2時間もジッとしてられない性分w)ので、初めてこの作品を見たのはなんと大学生になってから金曜ロードショーで見たんですよね。大学の一般教養の英語だか独語だかの授業で日本の作品を外国語で考えるというコマがあり、宮崎駿監督作品の独特の意味深さの考察が面白かったのがきっかけです。

 

"すべてのことはルールに従わなければならない"

 

これは、千と千尋の神隠し公開当時ジブリのホームページに載っていたという都市伝説です。もう20年も前なので真偽は不明ですが、(そもそも映画はART作品なので個人的には真偽はどちらでもいい)この映画の解釈の1つかなと思います。


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これは医療の世界にも言えることかなと思います。"すべてのことはルール(厚労省)に従わなければならない"。基本的に医療従事者は(※開業されてる場合は一国一城の主なので個人の意向が反映されていることもありますが)皆、厚労省の方針と同じことを言いますね(治療のガイドライン厚労省→各学会団体)。特に今回のように未解明の部分が多いことは個人や私的団体ではなく、ルールを作っている厚労省の情報がすべてだと思います。よってアテにする情報源は厚労省一択。

 

‥なーんてエラそうに言ってますが、厚労省の資料は公的なものでとても見づらく難しいんで私自身も見きれてなかったり、理解が伴っていなかったりするんですがね(^_^;)

 

 

 

 

 

そしてその世界観では、ルールに従わなかった者は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八つ裂きにされる運命を受け入れなければならない。


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今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!