"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

大学生という響き

58.1%

 

何の数字でしょう?

答えは大学進学率(令和元年度学校基本調査より)です。

「コロナの影響で学業継続が困難な大学生が…」、「大学生の就職活動が…」、「センター試験改め大学入学共通テストの日程が…」などなにかとよく耳にする「大学生」。私は以前の事故紹介記事にも書いたようにそれなりに名の知れた進学校車輪の下の毎日を過ごしており、大学に行くのが当たり前の前提でした。

 

kusuriya-mameta.hatenablog.com

 

特に何も考えずに大学に進学し、薬剤師免許を取得することを卒業時の目的にした人達と6年間過ごし、就職した職場も病院の薬剤部なので全員薬学部を卒業している…いわゆる「大学全入時代」世代でもあり、過ごしてきた環境や世の中の流れにも相まって大学に行くのが当然のように生きてきました。

大学のイラスト

 

100-58.1=41.9(%)

 

大学に行っていない人もいるんですよ。就職したり、大学以外に進んだり。

そんな中、大学に行っていない人が多い場所があります。それは「病院」です。

病院の勤務者にはいろんな職種があるので、とりあえず医療専門職に着目すると、絶対に大学に行かなければ就けない職種は「医師」「歯科医師(ただ総合病院にはあまり歯医者さんいないけど)」「薬剤師」だけです。他は大学に行かなくても就けます。最近は大学の看護学部や医療技術系の学部が増えてきましたが、実は専門学校卒の人もいまだに多いです。うちの病院も専門学校卒の看護師さんは今でも新卒で入ってきますし、検査技師さんなども大卒より専門学校卒の新卒が今のところ多いそうです。「田舎者だからぢゃろ!」と突っ込みたくなるかもしれませんが、都会の病院の看護師さんも専門学校卒の新卒が今も普通にいらっしゃるそうなので地域格差はそんなにないのでは?と勝手に思っています。

大学に行くのが当たり前みたいな世の中だけど、病院という組織はそうでもなくて、そしてそれでも十分に組織は成り立っている…?そう考えると、自分の視野がものすごく狭かったのだと感じ、また「大学生」という響きを耳にするたびに色々と考えてしまうのでした。

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