"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

アンサングシンデレラ【第8話】

気づけばドラマもおそらく終盤に入ってきましたね。世の中のマスコミは次の国のトップの予想大会ばかりしているようですが、予想大会ほどどうでもいいものはないと個人的には思っているのでではアンサングシンデレラレポ、お付き合いよろしくお願いします。

 

今回は、

・DI業務

・在宅および終末期医療

・成人の薬を小児に与える(他人の薬を与える)

でしたね。

残念ながらまめ太は調剤薬局で勤務した経験はなく、学生の頃の薬局実習も「田舎の近所のおっちゃんが個人で経営してるような薬局」に当たってしまったため、在宅業務は1件だけ(ちょっと認知気味??の独居のオバーチャン)たまに訪問するのを1回か2回だけお邪魔しただけで、終末期に関しては全く経験がありません(というかそもそも薬局に抗がん剤も麻薬も置いてすらなかった‥。)また、以前の娘娘亭のジーチャンの末期がんのときにも書きましたが、病院でも緩和ケアチームに入っていませんのでそんなに知識がありません。なので書ける範囲で書いていきますね。

 

◆DI業務

ドラマではなぜか荒神さんは手品ばかりしていますが、今回は少し業務の重要さが説明されていましたね。病院によって多少、業務の内容に違いがありますが主に「情報収集」「MRさん対応」「マスタ登録」ですかね。(ドラマでは薬品の期限チェックをしていましたがうちの病院は別の係が担当しています。もしかしたら上記業務も病院によっては担当係がちがうかもしれませんのであしからず)

情報収集についてはアンサングシンデレラ第3話レポに少し書きました。よろしければどうぞ。

 

kusuriya-mameta.hatenablog.com

 

 

「情報収集」;薬剤部内だけでなく色んな部署からの質問を受けてメーカーに問い合わせしたり、文献を探します。ちなみにうちの病院は過去の問い合わせをデータベース化しております(あくまで薬剤部内だけでアクセス可能なものですが。)これがかなり便利!わからないことがあればとりあえずそれを見ると意外と解決したりするという。あとは全職種向けに医薬品ニュースのようなものを作成して電子カルテのトップ画面にあげたりですかね。

「MRさん対応」;薬剤のパンフレットや新薬の情報などで訪問していただいたMRさんの対応です。

「マスタ登録」;簡単に言うと電子カルテの薬品オーダーの設定です。最近は大体の病院は電子カルテが入っています(電子カルテがなくてもオーダリングシステムとかは入ってるんじゃないですかね?さすがに手書き処方箋はいまどき‥。)電子カルテでオーダーするに当たって、薬にはそれぞれオーダー番号が振られているのでそれを設定する必要があります。病院にもよるかもしれませんが、とりあえずうちの病院では毎月何かしらの薬が新規採用になったり、後発品に変わったり、ひっそりと採用が削除されたりしてるので常にメンテナンスがいります。DI係および病院の電子カルテ等を管理する部署と共同でマスタ業務を行っています。ちなみにこのマスタ登録が間違っていると薬が処方できないよー!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)というパニックが起こりますので非常に重要な業務です。

※マスタ登録業務に関しては発注担当の係が行っている病院もあります。

 

◆在宅および終末期医療に関してですが、上記の通りほぼまめ太は素人です。

病院では常に看護師等職員の監視下に患者さんはいますが、在宅となるとそうはいきません。だからこそ、訪問する医療者は職種を問わずわずかな患者さんの変化に気づいたり、患者さんの生活の中に入っていく必要があるかもしれませんね。いつもは葵みどりの物議を醸す「こんなの病院薬剤師の仕事じゃね~よw」の行動ですが、ある意味あれくらいのほうが在宅医療ではいいかもしれませんね。第一話の心臓マッサージに関しても病院ではほぼ薬剤師がするところはなさそうですが、在宅では訪問したとき患者さんの容態が‥なら薬剤師であろうがそのスキルは必要とされそうな気がします。

薬局実習での在宅医療の昔話は長くなるし今回とは少し論点がズレるのでまた別記事書きますね。

また、荒神さんは在宅で看取るため仕事をしばらく休んでいましたが、現実は本当に厳しいでしょうね。がんなどの病気もですが、認知症など介護を在宅でとなると介護休職が取れる職場もありますが、そうもいかない面もあるかもしれません。看護・介護する家族をどう支えていくか、これは今後の社会全体の課題ですね。

ちなみにドラマでは病院から調剤薬局に研修に行く設定ですが、現実には薬局から病院に研修にくるパターンはありますが(大手調剤薬局では大学病院での研修プログラムもありますよ~なんて就活のときに宣伝してたりするよね)、逆はほぼないです。あるとすれば急性期と慢性期両方持ってたり、薬局も持ってるグループ団体や企業じゃないですかね?もしそういうのがあれば面白そうですね。 

 

◆成人の薬を小児に与える(他人の薬を与える)

これ絶対やったらアカンやつです。成人どうしでももちろんですが、子どもとか完全アウトです。子どもに適応がない薬なんて山のようにあります(有名な例ではロキソニンとかね。)もてない女日本代表選手、独身孤独死まっしぐら輩のまめ太が言うなとか思われそうですが、そんなに頻繁に自分のセレスタミン貰いに受診するなら子どもを小児科か耳鼻科連れてってやれよw「忙しいから~」こういう親、多そうですね‥個人的には受診させる暇もないほど忙しくて自分の薬半分にして子どもに飲ますくらいなら24時間営業のナカノドラッグで小野塚さんに相談して小児用のアレルギー薬のOTCを買えばいかがですかね‥(^_^;)

小児に適応のアレルギー薬は色々ありますが、年齢によって微妙に適応の有無があります。その辺りは小児科のクリニックのホームページで結構解説されてたりします。個人的な感想だと、未就学児にはザイザル(水薬)、アレジオン、オノン(以上散薬)がよく出てる気がします。さらにどうでもいい感想だとザイザルは蕁麻疹など突発的なもの、アレジオンは風邪で鼻水が出るorアレルギー体質で常に飲んでる、オノンは喘息持ちが多いかな。まぁ、これは採用薬品の関係があるので何とも言えませんが。たとえばアレグラの散薬はうちは採用していないので小児に出すなら錠剤が粉砕になります。そのせいか小児にアレグラはほぼ出てないです。でも世の中にアレグラの散薬は存在するので別の病院ではよく出るそうですが、そんなもんです。

 

瀬野さん、「ステロイドの副作用の子どもを見たことがないのは大勢の医療従事者達が必死に防いできた。」いいこと言いましたね!防げる副作用は全力で防ぐ。起こってからでは遅い、取り返しがつきません。

 

瀬野さん、なんか血なんて吐いちゃってましたね‥どうなるのか‥来週もまたレポしますので読みに来ていただけたら嬉しいです。

 

※今回はネタ画像なしでした。文字ばかりでつまらなかったらすみません。。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!