"くすりや"まめ太の処方箋

地方の病院で"くすりや"やってます

【半期に1度の】棚卸しおわったったったー【おまつり騒ぎ】

最近、体調が芳しくなく本来なら前回記事からすぐに今回の記事を書きたかったのですがそうもいきませんでした‥先週は偏頭痛が起こりましたがスケジュール上どーしても実験せねばならなく、頭痛を通り越してLabo帰りにゲ●りながら運転して帰宅しました‥あれ、なんなんですかね、頭痛を通り越すとゲ●の領域になってしまうのってね‥(´・ω・`)

 

 

 

 

 

さて、本題です。

棚卸しをご存じでしょうか。小売業を経験された方は(バイトでも)なんとなくおわかりになるかと思いますが、要するに全ての在庫を数え現状を把握することです。まめ太は薬品の発注の担当ではないので詳細はうまく説明できませんが(オイオイw)、くすりやでは半期に1度(9月と3月の末日)、薬剤部内の全ての在庫を数え、定数と付き合わせて病院の事務サイドに報告します。この棚卸しの日はタイトルの通りおまつり騒ぎになりますw

 


f:id:kusuriya_mameta:20211010233811j:image

 

 

まず、事前準備として2週間ほど前に全ての薬品の期限をチェックします。まぁ、病院はわりと薬の循環が激しいほうですが、めったに出ないレアモノはどきどき期限が切れそうになります。前回記事で期限の管理については書いたので貼っておきます。

 

kusuriya-mameta.hatenablog.com

 

 

前回の記事で「半期に1度期限チェックが‥」と書きましたが、これは棚卸しのタイミングに合わせています。棚卸しの前に期限の近い薬品を回収し、よく出る病棟へ振り分けて払い出してできるだけ消費します。

そして、薬品の棚番の再確認を行います。これは棚卸しのリストが薬品棚順に作成されているのでスムーズに棚卸しを行うのに欠かせません。雑用専門薬剤師のまめ太、実は院内の薬品の棚番を決めたり、処方箋への反映の設定などを担当しています(これに関しては長くなるのでまた記事書きます)。棚卸しリスト担当者に新規採用薬や既存薬であっても新たに棚番を設定したものはその都度報告をしないといけないんですが、よーく忘れますwなので今回の棚卸しリストはかなり不備が多く事前準備の段階でややキレられていましたwすまんのぅw

 

そして数日前からはできるだけ薬品の箱は開けないようにします。これは箱のままのほうが数えやすいからです。

 

棚卸し当日は沼の底病院では毎回13時の時点での在庫数を数えるルールになっています。それぞれに担当が割り振られ全ての薬品(内服も注射も)をヨーイドンで皆で手分けして数えます。なのでマイ電卓持参は必須です。あっ、まめ太は常にド派手電卓をポケットにインしてますが。

 

kusuriya-mameta.hatenablog.com

 

そしてシステムに在庫数を入力し、発注担当者がシステム上の現在庫と実際の在庫を付き合わせて報告します(※沼の底病院は薬品は一部を除き基本的に自動発注がかかるようになっています。なのでシステム上の在庫数と現在庫数がズレているとマズイです)

棚卸しは9月はそんなに厳密ではないんですが、3月は決算報告の関係があるのでぜっっったいに最終営業日にしないといけません。そしてあまりよくは知らないんですが、できるだけ定数ギリギリラインの在庫数を持っていることが経営的にマルだそうです?

 

 

 

どうしても最近のくすりや業務は「病棟業務だ!服薬指導だ!」といった病態・患者シフト?していますが、いちおう「医薬品の供給」が他の医療職にはないくすりやの重大な任務でもあります。チラッと聞いた話だと自衛隊の薬剤官なんかは「補給部隊」の役割が大きいそうな。退屈に感じる人が多いかもしれませんが、医療経済学なんかがわかる人は面白そうな分野な気がしますし、教科書でもABC分析など供給と需要と経済のバランス?は一つのアカデミアな分野にもなっています。他の医療職にはないこういった面も知ってもらえたらまたくすりやの評価も変わるのかなーと思います!

 


f:id:kusuriya_mameta:20211010233941j:image

 

今日も読んでいただきありがとうございます。またのご訪問お待ちしています!